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#6405 決算分析 : 株式会社マックドラッグ 第30期決算 当期純利益 4百万円


「いつものください」で通じる安心感。大型ドラッグストアが各地に林立する現代において、地域住民一人ひとりの顔が見える関係を大切にする薬局があります。
長野県安曇野市に根差す株式会社マックドラッグです。
同社は、ドラッグストア「マック・ドラッグ」と調剤薬局「あづみ野薬局」を運営し、日用品販売から専門的な調剤、在宅医療まで幅広く地域医療を支えています。
今回は第30期決算(2025年3月31日現在)をもとに、厳しい財務状況下で単年度黒字を確保した現状と地域社会での存在意義を分析します。

マックドラッグ決算

【決算ハイライト(第30期)】
✔資産合計:71百万円(約0.71億円)
✔負債合計:119百万円(約1.19億円)
✔純資産合計:▲48百万円(約▲0.48億円)

当期純利益:4百万円(約0.0億円)
✔利益剰余金:▲58百万円(約▲0.58億円)

【ひとこと】
純資産がマイナスの債務超過状態で、財務的には非常に厳しい局面です。
しかし第30期は当期純利益4百万円を確保しており、本業で利益を生み出す力が残っていることを示しています。
これは経営再建に向けた一歩であり、地域に根差したサービスを武器にした回復の可能性を感じさせます。

【企業概要】
企業名:株式会社マックドラッグ
設立:1995年7月3日
株主:代表取締役 丸山 智史(推察)
事業内容:薬局(ドラッグストア、調剤薬局)の運営

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【事業構造の徹底解剖】
✔ドラッグストア事業(くすり マック・ドラッグ)
一般用医薬品OTC医薬品)、健康食品、介護用品、化粧品、日用雑貨を販売。
「対話重視」の接客で顧客との関係性を築き、配達サービスも提供。
高齢者や外出困難者の生活インフラとしての役割を果たす。

調剤薬局事業(くすり あづみ野薬局)
近隣医療機関の処方箋受付に加え、全国の処方箋にも対応。
ジェネリック医薬品の推進や薬剤師による在宅訪問サービスも実施。
地域の高齢者や施設での療養を薬学的に支援。

✔デジタル活用の推進
電子お薬手帳アプリ「kakari」を導入し、処方箋事前送信による待ち時間短縮やチャットでの服薬相談を実施。
アナログの温かさとデジタルの利便性を融合したサービスを展開。


【財務状況等から見る経営戦略】
✔外部環境
ドラッグストア業界は大手チェーンによる寡占化が進み、価格・出店競争が激化。
調剤報酬改定や薬価引き下げなど環境は厳しい一方で、地域包括ケアの推進により在宅医療や「かかりつけ薬局」機能への需要は増加。

✔内部環境
利益剰余金▲58百万円で累積損失を抱えるものの、当期純利益4百万円を計上。
コスト削減や粗利改善など収益性向上策が一定の成果を上げている可能性あり。
固定資産が少なく、店舗運営の資産効率が高い状況。

✔安全性分析
流動資産67百万円に対し流動負債73百万円(流動比率約92%)で短期資金繰りに注意が必要。
固定負債46百万円で負債依存度が高い。
債務超過解消には時間が必要で、金融機関との関係維持と継続黒字確保が急務。


SWOT分析で見る事業環境】
✔強み
・地域に根差した顧客基盤と信頼関係(「いつもの」が通じる)
・小回りの利く配達サービスや在宅訪問による細やかな対応
・調剤と物販の併設によるワンストップサービス

✔弱み
債務超過による財務基盤の脆弱さ
・大手チェーンと比較した価格競争力や品揃えの限界
・単独店舗運営によるスケールメリット欠如

✔機会
・高齢化に伴う在宅医療・介護連携ニーズ増加
・「かかりつけ薬剤師・薬局」機能評価による報酬メリット
・デジタルツール活用による業務効率化と若年層顧客の取り込み

✔脅威
・近隣への大手ドラッグストアや調剤併設型コンビニの出店
・調剤報酬のマイナス改定による収益性低下
・薬剤師不足による採用難と人件費高騰


【今後の戦略として想像すること】
✔短期的戦略
黒字定着とキャッシュフロー改善を最優先。
在庫管理の適正化や配達ルート効率化によるコスト削減を継続。
アプリ「kakari」登録者増加でリピート率を高め、安定来店客数を確保。

✔中長期的戦略
地域包括ケアのハブ化を目指す。
健康・介護相談窓口として機能を強化し、医師やケアマネージャーとの連携を深める。
在宅医療受託件数増加で技術料比率を高め、収益構造の強化と財務体質健全化を図る。


【まとめ】
株式会社マックドラッグは、安曇野の地で「薬と安心」を届ける地域のライフラインです。
第30期決算では債務超過という厳しい現実がある一方、単年度黒字という希望の光も見えます。
大手には真似できない心の通うサービスを武器に、地域医療の担い手として再生が期待されます。


【企業情報】
企業名:株式会社マックドラッグ
所在地:長野県安曇野市豊科4270番地3
代表者:代表取締役 丸山 智史
設立:1995年7月3日
資本金:10百万円
事業内容:薬局(マック・ドラッグ、あづみ野薬局)

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