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#6745 決算分析 : 株式会社インテックス 第37期決算 当期純利益 3百万円


日本のモノづくりを支える工作機械は、新品で数千万円することも珍しくなく、製造業にとって設備投資の負担は大きな課題です。そうした中、高品質な中古機械を流通させることで、企業のコスト削減と設備の有効活用を支援しているのが中古工作機械の専門商社です。株式会社インテックスは創業から30年以上、中古工作機械の買取・販売を通じて製造業の循環型システムを担い、第37期決算において厳しい財務状況下でも事業継続の工夫を見せています。

インテックス決算

【決算ハイライト(第37期)】
資産合計: 982百万円 (約9.8億円)
負債合計: 1,133百万円 (約11.3億円)
純資産合計: ▲151百万円 (約▲1.5億円)

当期純利益: 3百万円 (約0.0億円)
利益剰余金: ▲861百万円 (約▲8.6億円)

【ひとこと】
注目すべきは、純資産が▲151百万円となり債務超過の状態である点です。利益剰余金も▲861百万円と過去の損失が累積しています。しかしながら、当期純利益は3百万円の黒字を確保しており、事業活動自体は利益を生んでいます。固定負債が約11億円と大きく、資産を借入金で賄う構造であることから、関連企業や金融機関の支援を前提とした経営体制であることがうかがえます。

【企業概要】
企業名: 株式会社インテックス
設立: 1988年
関連企業: 中外鉱業株式会社
事業内容: 中古工作機械、金属加工機械の売買・輸出入

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【事業構造の徹底解剖】
同社の事業は「中古工作機械の流通プラットフォーム」に集約されます。遊休資産を持つ製造業者から機械を買い取り、メンテナンスや保管を経て、設備投資を抑えたい企業へ販売するビジネスです。

✔買取・査定機能(仕入れ)
NC旋盤、マシニングセンタ、プレス機など幅広い工作機械を対象に買取を行っています。LINEを活用した手軽な査定システムにより売り手の利便性を高め、全国から良質な機械を仕入れる体制を構築しています。製造業の廃業や設備入れ替えに伴う資産処分の受け皿としての役割も担っています。

✔在庫・保管機能(ストックヤード)
買い取った機械を保管・展示するため、足立(東京)、高崎(群馬)、大阪、名古屋の4拠点を展開。大型機械は重量もあり広大な保管スペースやクレーン設備が必要ですが、自社拠点で実機確認が可能な体制を整え、買い手の安心感を醸成しています。

✔販売・マッチング機能
Webサイトでの在庫検索やメルマガ配信により、全国の買い手候補へ情報発信。新品なら納期半年以上の機械も中古で即納可能であり、急な増産ニーズにも対応できる点が強みです。

中外鉱業グループとの連携
貴金属・不動産を手掛ける中外鉱業株式会社を関連企業に持ちます。資本金1億円規模の同社は、現在の財務状況を踏まえると、グループの信用力やネットワークが事業継続の重要な支えとなっていると考えられます。


【財務状況等から見る経営戦略】
✔外部環境
世界的なインフレや半導体不足により、新品工作機械の価格は上昇、納期も長期化傾向です。これは「すぐ手に入り、価格も抑えられる」中古機械市場には追い風です。また、SDGsカーボンニュートラルの観点から、既存設備の長期活用への注目も高まっています。

✔内部環境
固定資産513百万円は主に土地・倉庫などの有形固定資産、流動資産469百万円は販売用中古機械で構成されていると推測されます。資産のほとんどを固定負債(長期借入金等)で調達する典型的な装置・在庫型ビジネスの財務構造です。

✔安全性分析
自己資本比率はマイナスで、財務的安全性は低い状況です。通常の企業であれば存続が危ぶまれますが、固定負債約11億円から、メインバンクや親会社等からの資金支援が継続していると見られます。当面の資金繰りは確保されているものの、債務圧縮と自己資本回復が不可欠です。


SWOT分析で見る事業環境】
✔強み (Strengths)
・東京、大阪、名古屋、群馬という主要工業地帯を網羅する拠点ネットワーク
・30年以上の実績に基づく、工作機械の目利き力と査定ノウハウ
中外鉱業グループというバックボーンによる事業継続の安定性
・Webとリアル拠点を組み合わせた、検索から実機確認までのスムーズな販売体制

✔弱み (Weaknesses)
債務超過状態で、新規大型投資や資金調達が制限される財務体質
・在庫リスク(機械の売れ残りや市場価格下落のリスク)が高い
・大型機械の移動・保管にかかる物流・倉庫コストが固定費として重い

✔機会 (Opportunities)
・製造業の国内回帰や補助金活用による中小企業の設備投資回復
・新品機械の長納期化に伴う中古機械需要の急増
新興国への輸出ルート開拓による販路拡大

✔脅威 (Threats)
・工作機械の技術革新により旧型機械の陳腐化が早まる
・金属スクラップ価格変動による解体・廃棄コストの変動リスク
・在庫を持たない競合プラットフォーマーの台頭


【今後の戦略として想像すること】
✔短期的戦略
在庫回転率向上でキャッシュフローを改善し、長期在庫の値下げやWebマーケティング強化で資金回収を急ぐと考えます。利益率の高い機械への仕入れ集中により、着実な利益積み上げで債務超過解消を目指すと想定されます。

✔中長期的戦略
単なる「モノの売買」から「サービス提供」への付加価値拡大が考えられます。レトロフィットや修理再生品販売、海外拠点との連携による輸出強化も視野に入るでしょう。財務体質改善が進めば、好立地へのヤード移転や拡張で取り扱い規模拡大も想定されます。


【まとめ】
株式会社インテックスは財務面では再建フェーズにある企業ですが、中古工作機械市場における「在庫を持てる」機能は製造業に不可欠です。関連企業の支援を受けつつ在庫流動性を高め、着実に利益を出すことで、財務健全化と市場での存在感向上を両立させることが期待されます。今後は、付加価値サービスの拡充や輸出強化を通じて、収益構造の安定化を図る可能性があります。


【企業情報】
企業名: 株式会社インテックス
所在地: 東京都千代田区丸の内2丁目4番1号 丸ビル12F
代表者: 代表取締役 小林 寿嗣
設立: 1988年8月22日
資本金: 100百万円
事業内容: 中古工作機械、金属加工機械の売買・営業
関連企業: 中外鉱業株式会社

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