決算公告データ倉庫

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#1014 決算分析 : セフト株式会社 第50期決算 当期純利益 7百万円

1973年の創業以来、広島を拠点に50年以上にわたって地域の「安全」を「安心」に変え続けてきた、セフトグループ。その中核を担う事業会社、セフト株式会社の第50期(2025年3月期)決算公告が2025年6月16日に掲載されました。「ザ・ガードマン」に憧れた創業者の情熱から始まり、西日本一と評される「万引Gメン」を擁するまでに成長した、地域社会の治安を守るプロフェッショナル集団の経営状況と、その強さの源泉を分析します。 

20250331_50_セフト決算

第50期 決算のポイント(単位:百万円)
資産合計: 456 (約4.6億円)

負債合計: 329 (約3.3億円)

純資産合計: 127 (約1.3億円)

当期純利益: 7 (約0.1億円)

 

今回の決算では、7百万円の当期純利益を着実に確保しました。総資産約4.6億円に対し、純資産が約1.3億円、自己資本比率は約27.8% となり、サービス業として安定した財務基盤を維持しています。117百万円(約1.2億円)の利益剰余金は、長年にわたり健全な経営を続け、利益を積み重ねてきた歴史の証です。

 

事業内容と今後の展望(考察)

【事業内容の概要】
セフト株式会社は、グループ統括会社であるセフトHD株式会社のもと、多岐にわたるセキュリティサービスを提供する「セフトグループ」の中核を担っています。その事業は、単なる警備に留まらず、社会の多様な安全ニーズに応える総合的なソリューションです。

 

総合警備事業:

創業以来の主軸事業。企業のオフィスビルや工場などに警備員が常駐する「施設警備」、工事現場やイベント会場での安全を確保する「交通誘導・雑踏警備」、24時間体制で異常を監視し対応する「機械警備」、そして専用車両で巡回する「巡回機動警備(ビート)」など、あらゆる警備ニーズに対応します。

 

保安警備(万引Gメン)事業:

同社の名を西日本に轟かせた、極めて専門性の高い事業です。店舗内での万引き・不正行為を抑止・発見する私服保安警備員(通称:万引Gメン)を育成・派遣。商品ロスの軽減に貢献するだけでなく、顔認証システムと連携するなど、最新技術を駆使して小売業界の深刻な課題解決に取り組んでいます。

 

総合ビルメンテナンス事業:

警備で培った信頼とノウハウを活かし、エレベーターや各種設備の保守点検を含むビルメンテナンスも展開。「警備」と「ビル管理」をワンストップで提供することで、顧客の利便性とコスト効率を高めています。

 

社会貢献活動:

創業理念に基づき、NPO法人「地域安全協会」の設立・運営や、青色防犯パトロールなどを通じて、事業の枠を超えた地域社会への貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

 

【財務状況と今後の展望・課題】
今期、安定した利益を計上し、自己資本比率も健全な水準を維持していることは、セフトグループが展開する事業の安定性と社会からの需要の高さを物語っています。特に、50年以上の歴史で築き上げた顧客基盤と信頼が、経営の揺るぎない土台となっています。

 

【強みと機会】

50年以上の歴史と地域からの絶大な信頼:

広島県で4番目に警備業の認定を受けたという歴史は、地域社会からの信頼の証です。官公庁や地元企業との長年にわたる取引実績は、何物にも代えがたい財産です。

 

「万引Gメン」というオンリーワンの専門性:

保安警備、特に万引Gメンの育成と派遣ノウハウは、同社の強力な差別化要因です。小売業界にとって商品ロスは永遠の課題であり、この専門サービスへの需要は安定しています。高い専門性は価格競争に陥りにくい高収益事業の基盤となります。

 

ワンストップソリューションの提供能力:

警備からビルメンテナンスまでをトータルで提供できることは、顧客にとって大きな魅力です。複数の業者と契約する手間が省け、責任の所在が明確になるだけでなく、連携による効率的な管理とコスト削減が期待できます。

 

多様化する安全へのニーズ:

昨今の社会情勢から、物理的なセキュリティだけでなく、サイバーセキュリティや内部不正対策など、企業が求める「安全」の形は多様化・高度化しています。長年の信頼をベースに、これらの新たなニーズに応えるサービスを展開していく大きな機会があります。

 

【課題とリスク】

労働集約型産業としての「人材」問題:

警備業は、その品質が警備員の質に直結する労働集約型の産業です。労働人口の減少が進む中で、質の高い人材をいかに確保し、育成し、定着させていくかは、業界全体の、そして同社の最重要課題です。元警察幹部らを講師に迎えるなど、同社が教育カリキュラムに力を入れているのは、この課題への明確な回答と言えます。

 

激しい価格競争:

施設警備や交通誘導といった一般的な警備業務においては、大手警備会社や多数の地元企業との価格競争が常に存在します。専門性や品質の高さをいかに価格に反映させ、顧客に理解してもらうかが重要です。

 

コンプライアンスと社会的責任:

人々の生命や財産を守る警備業には、極めて高いレベルの法令遵守コンプライアンス)と倫理観が求められます。一人の警備員の不祥事が、会社全体の信頼を揺るがしかねないリスクを常に内包しています。

 

「安全を『安心』に変える」。セフト株式会社、そしてセフトグループは、この創業以来の理念を胸に、広島の地で半世紀にわたり社会の安全を守り続けてきました。今期の決算は、その堅実な歩みと、時代が求める専門性を両立させてきた成果と言えるでしょう。人材確保という業界共通の課題に真摯に向き合いながら、これからも「信頼」を最大の武器に、地域社会に欠かせない安全のパートナーとして、その役割を果たし続けていくに違いありません。

 

企業情報
企業名: セフト株式会社 (セフトグループ中核事業会社)

所在地: 広島県広島市西区中広町1丁目12-16

代表者: 山根 久和

事業内容: 広島を拠点とするセフトグループの中核企業として、施設警備、交通誘導、機械警備などの総合警備事業を展開。特に、店舗での万引き等を防止する私服保安警備(万引Gメン)では西日本トップクラスの実績を誇る。総合ビルメンテナンスも手掛ける。

www.sefto.co.jp

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