決算公告データ倉庫

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#767 決算分析 : 株式会社スペースケア 第30期決算 当期純利益 41百万円

超高齢社会の日本において、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けることを支える、株式会社スペースケア。その第30期決算公告が、令和7年3月31日付の官報に掲載されました。東証スタンダード上場のテクノフレックスグループの中核介護事業者として、安定した経営を続ける同社の財務状況と、事業の社会的意義について分析します。

20241231_30_スペースケア決算

第30期 決算のポイント(単位:百万円)
資産合計: 1,163百万円 (約11.6億円)
負債合計: 251百万円 (約2.5億円)
純資産合計: 912百万円 (約9.1億円)
当期純利益: 41百万円 (約0.4億円)


今回の決算で、スペースケアは当期純利益として41百万円(約0.4億円)を確保しました。特筆すべきは、その傑出した財務の健全性です。利益剰余金は約7.1億円と潤沢に積み上がっており、純資産合計も約9.1億円と厚く、自己資本比率は約78%という極めて高い水準を誇ります。この強固な財務基盤が、質の高いサービス提供と持続的な成長を可能にしています。

 

事業内容と今後の展望(考察)


【事業内容の概要】

株式会社スペースケアは、1995年の設立以来、「役にたつこと」を信念に、在宅介護を総合的に支援するサービスを展開しています。親会社はフレキシブルチューブ大手の株式会社テクノフレックス(東証スタンダード)であり、安定したグループ基盤のもとで事業を運営しています。

 

福祉用具レンタル・販売:

介護ベッドや車いす、歩行器など、利用者の身体状況や住環境に合わせた最適な福祉用具を、専門相談員が提案・提供します。


住宅改修(介護リフォーム):

手すりの取り付けや床の段差解消、スロープの設置など、高齢者が安全に暮らすための住宅改修を手掛けています。


居宅介護支援事業:

ケアマネジャーが在籍し、利用者のニーズに応じたケアプランの作成をサポートします。


福祉用具メンテナンス:

千葉と仙台に大規模な自社メンテナンスセンターを保有。レンタルから返却された福祉用具の洗浄・消毒・メンテナンスを徹底し、安全で衛生的な製品の再提供を可能にしています。


【財務状況と今後の展望・課題】

今期4,100万円の純利益を安定的に計上できた背景には、日本の超高齢社会化に伴う、在宅介護サービスの底堅い需要があります。国が「地域包括ケアシステム」の構築を推進する中、高齢者が自宅で自立した生活を送るための同社のサービスは、社会に不可欠なものとなっています。

 

自己資本比率約78%という傑出した財務基盤は、同社の大きな強みです。

 

安定した経営基盤:

強固な財務は、介護保険制度の報酬改定といった外部環境の変化に対する高い耐久力を意味します。また、新たな営業所の開設や、メンテナンスセンターへの設備投資など、サービスの質を向上させるための成長投資を継続的に行うことを可能にしています。


高品質サービスへの投資:

貸借対照表の固定資産(約5.9億円)は、同社が保有する多数のレンタル用福祉用具や、自社のメンテナンスセンターへの投資を示しています。特に、用具の品質と安全性を担保する自社メンテナンス機能は、利用者からの信頼を得る上で極めて重要な役割を果たしています。


ワンストップサービスの実現:

福祉用具のレンタル・販売から、住宅改修、ケアプラン作成までをワンストップで提供できる体制は、利用者やその家族、地域のケアマネジャーにとって大きな利便性をもたらし、競争優位性の源泉となっています。


今後の課題としては、介護業界全体が直面する専門人材(福祉用具専門相談員やケアマネジャーなど)の確保・育成、そして同業他社との競争が挙げられます。また、事業の多くが介護保険制度に依存するため、制度改正の動向を常に注視していく必要があります。

 

これらの課題に対し、スペースケアは、その強みを活かしてさらなる成長を目指していくでしょう。

 

総合介護サービス事業者への進化:

企業理念に掲げる通り、現在の事業領域に加え、新たな介護サービスを導入することで、より包括的に高齢者の生活を支える存在へと進化していくことが期待されます。


DXによる業務効率化:

全国に広がる営業所ネットワークや、膨大なレンタル資産の管理にデジタル技術を活用することで、生産性を高め、より質の高い顧客対応を実現していくことが予想されます。


SDGsへの貢献:

レンタル品の再利用や、マットレスの専門的な洗浄プロジェクトなどを通じて、循環型社会の実現に貢献する取り組みは、企業の社会的価値をさらに高めるでしょう。


「役にたつこと」を信念に、強固な財務基盤と親会社の支援のもと、在宅介護の現場を支え続けるスペースケア。超高齢社会の日本において、その役割と重要性はますます高まっていくに違いありません。

 

企業情報
企業名: 株式会社スペースケア(テクノフレックスグループ)
所在地: 千葉県船橋市栄町1丁目21番28号
代表者: 代表取締役 前島 岳
事業内容: 東証スタンダード上場の株式会社テクノフレックスの100%子会社。福祉用具のレンタル・販売、住宅改修(介護リフォーム)、居宅介護支援(ケアプラン作成)などをワンストップで提供する総合介護サービス企業。

www.spacecare.co.jp

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