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#572 決算分析 : デイブレイク株式会社 第12期決算 当期純利益 ▲473百万円


デイブレイク株式会社の第12期の決算公告が掲載されましたので、その概要をピックアップします。

20241031_12_デイブレイク決算

第12期 決算のポイント(単位:百万円)

資産合計: 1,307 (約13.1億円)
負債合計: 1,201 (約12.0億円)
純資産合計: 106 (約1.1億円)
当期純損失: 473 (約4.7億円)


今回の決算では、当期純損失として473百万円(約4.7億円)が計上されました。利益剰余金も▲721百万円の赤字(累積損失)となっています。しかし、これは「特殊冷凍」という革新的な技術の社会実装を加速させるための戦略的な先行投資の結果です。2023年7月に実施した総額20億円の大型資金調達を元手に、自社製品の開発や海外展開を推進しており、その過程にある財務状況と言えます。潤沢な資本剰余金により純資産のプラスは維持しています。

 

事業内容と今後の展望(考察)

 

【事業内容の概要】
デイブレイク株式会社は、「作り手から食べ手までのより良い未来を創造する」をミッションに掲げ、食品業界が抱えるフードロスや人手不足、鮮度保持といった根深い課題を「特殊冷凍」技術で解決する、日本を代表するフードテック企業です。

 

特殊冷凍トータルソリューション事業: 同社のビジネスは、単なる機械販売に留まりません。①自社開発の特殊冷凍機「アートロックフリーザー」をはじめとする最適な冷凍機の提案・販売、②導入企業のビジネスを成功に導くコンサルティング、③高品質な冷凍食材「アートロックフード」の企画・流通までをワンストップで提供しています。


フードロス削減への貢献: これまで廃棄されてきた規格外の果物を、特殊冷凍技術で高品質なフローズンフルーツ「HenoHeno」として再生させるなど、事業そのものが社会課題の解決に直結しています。


グローバル展開: 特に「冷凍寿司」を戦略商品と位置づけ、アメリカでの展示会や大手スーパーマーケット「ミツワマーケットプレイス」での販売を成功させるなど、日本の食文化を世界に届けるための挑戦を加速させています。


【財務状況と今後の展望・課題】
第12期決算で計上された4.7億円の当期純損失は、自社製品「アートロックフリーザー」の研究開発・製造体制の強化や、国内外のショールーム展開、そして海外進出といった、未来の飛躍に向けた積極的な投資の表れです。20億円という大型資金調達の成功は、同社の技術力とビジネスモデル、そしてフードロス削減という社会的な意義が、投資家から高く評価されていることを示しています。

 

同社の最大の強みは、ハード(冷凍機)、ソフト(コンサルティング)、コンテンツ(食材流通)を組み合わせた独自のソリューション提供能力です。これにより、顧客の課題に深く寄り添い、単なる取引先ではなく「成功を共にするパートナー」としての信頼関係を築いています。

 

今後の課題としては、先行投資を回収し、事業を黒字化させることが最大のテーマです。ハードウェア開発はコストが嵩むため、販売台数の増加による量産効果や、コンサルティング・食材流通といった利益率の高い事業の成長が鍵を握ります。

 

今後のマイルストーンとしては、まず国内外で「アートロックフリーザー」の導入実績を積み上げ、収益の基盤を確立すること。そして、冷凍寿司の成功をモデルケースとして、他の日本食や高品質な食材の海外展開をさらに加速させることが期待されます。「東京ベンチャー企業選手権大会」や「SusHi Tech Tokyo」での受賞歴が示すように、同社のイノベーションは各方面から注目されています。デイブレイクが「特殊冷凍」技術で世界の食の未来をどう変えていくのか、その挑戦から目が離せません。

 

企業情報

企業名: デイブレイク株式会社
所在地: 東京都品川区東品川2-6-4 G1ビル3F
代表者: 代表取締役 木下 昌之
事業内容: 特殊冷凍機「アートロックフリーザー」等の販売、特殊冷凍コンサルティング、特殊冷凍食材の流通事業を柱とする「特殊冷凍トータルソリューション事業」を展開。

www.d-break.co.jp

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