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#580 決算分析 : 倉茂電工株式会社 第132期決算 当期純利益 38百万円


倉茂電工株式会社の第132期の決算公告が掲載されましたので、その概要をピックアップします。

20241031_132_倉茂電工決算

第132期 決算のポイント(単位:百万円)

資産合計: 10,854 (約108.5億円)
負債合計: 7,323 (約73.2億円)
純資産合計: 3,531 (約35.3億円)
当期純利益: 38 (約0.4億円)


今回の決算では、当期純利益として38百万円(約0.4億円)が計上されました。総資産約108.5億円に対し、純資産が約35.3億円、自己資本比率は約32.5%と健全な財務状況です。特筆すべきは、100年を超える歴史の中で積み上げられた利益剰余金が約34.5億円に達しており、老舗メーカーとしての盤石な経営基盤を誇ります。

 

事業内容と今後の展望(考察)

 

【事業内容の概要】
倉茂電工株式会社は、1919年(大正8年)に創業した、福井県に本社を置く電線・ケーブルの専門メーカーです。1世紀以上にわたり、日本の産業の発展を根底から支え続けてきました。

 

FA(ファクトリーオートメーション)ケーブルのスペシャリスト: 同社の事業の中核は、工場の自動化設備や産業用ロボットに不可欠な「FAケーブル」の製造です。激しい動きや厳しい環境に耐えうる高い耐久性・可動性が求められるこの分野で、多彩な製品ラインナップを開発・提供。日本の高品質な「ものづくり」を支える、まさに縁の下の力持ちです。


時代のニーズに応える技術力: FAケーブルのほか、光ファイバーケーブルやLANケーブルなど、情報通信分野の製品も手掛けています。また、ケーブルにコネクタ等を取り付けた加工商品も提供し、顧客の多様なニーズにきめ細かく応えています。


歴史に裏打ちされた柔軟性: 元々は繊維の輸出貿易商社として創業。その後、織物製造を経て、時代の要請に応じて電線事業へと軸足を移し、電線専業メーカーとして成長を遂げてきた歴史は、同社の変化対応能力の高さを示しています。


【財務状況と今後の展望・課題】
第132期決算が示す、34億円を超える巨額の利益剰余金と健全な自己資本比率は、同社が掲げる「堅実経営」「信用第一」という経営理念を体現したものです。この安定した財務基盤は、原材料価格の変動といった外部リスクへの耐性を高めるとともに、将来の成長に向けた研究開発や設備投資を継続的に行うための強力なエンジンとなります。

 

同社の最大の強みは、FAケーブルというニッチながらも極めて重要な市場で、長年培ってきた高い技術力と顧客からの厚い信頼です。人手不足が深刻化し、あらゆる産業で自動化・省人化が急務となる現代において、同社が手掛けるFAケーブルの需要は、今後ますます高まっていくと予想されます。

 

今後の課題としては、銅をはじめとする原材料価格の市況変動への対応や、国内外の競合他社との技術開発競争が挙げられます。

 

今後のマイルストーンとしては、この力強い追い風を受け、産業用ロボット市場の拡大に歩調を合わせ、より高性能・高耐久なケーブルの開発を加速させていくことが期待されます。また、タイの生産拠点を活用し、経済成長が著しい東南アジア市場での事業拡大も重要な戦略となるでしょう。倉茂電工が、その100年以上の歴史と技術力を武器に、次世代の「ものづくり」をどのように支えていくのか、その堅実な歩みに大きな注目が集まります。

 

企業情報

企業名: 倉茂電工株式会社
所在地: 福井県越前市下平吹町10号9番地
代表者: 取締役社長 田中利則
事業内容: FA(ファクトリーオートメーション)ケーブルを中心とした、各種電線・ケーブルの製造・販売。

www.kuramo.co.jp

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