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#506 決算分析 : 三和流通産業株式会社 第72期決算 当期純利益 249百万円

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三和流通産業株式会社の第72期(令和7年3月31日現在)の決算公告が掲載されましたので、その概要をピックアップします。

20250331_72_三和流通産業決算

第72期 決算のポイント(単位:百万円)

資産合計: 7,376 (約73.8億円)
負債合計: 4,708 (約47.1億円)
純資産合計: 2,668 (約26.7億円)
当期純利益: 249 (約2.5億円)


今回の決算では、当期純利益として249百万円(約2.5億円)が計上されています。資産合計は約73.8億円、負債合計は約47.1億円で、純資産合計は約26.7億円です。利益剰余金は1,817百万円(約18.2億円)と潤沢に積み上がっており、安定した経営基盤がうかがえます。

 

事業内容と今後の展望(考察)


【事業内容の概要】
三和流通産業株式会社は、雪印メグミルク株式会社を株主とする、日配チルド食品に特化した物流・卸売企業です。同社の公式ウェブサイトなどによると、主な事業として以下の点が挙げられます。

 

卸売事業: 営業活動や受発注業務を通じて、主に日配チルド食料品を小売店などへ販売する事業です。顧客への棚割提案など、付加価値の高いサービスも提供しています。


物流事業: 首都圏や長野に複数の物流センターを構え、徹底した温度管理のもとでチルド食品の共同配送を行っています。少量多品種の貨物を一元的に配送する効率的なコールドチェーン物流網が強みです。


ビジネスの両輪: 同社はこれら「卸売事業」と「物流事業」を「ビジネスの両輪」と位置づけ、製販一体ならぬ「販物一体」の強みを活かして事業を展開しています。


【財務状況と今後の展望・課題】
第72期決算で249百万円(約2.5億円)の当期純利益を確保できた背景には、生活に不可欠な「食」を支える安定した事業基盤と、主要株主である雪印メグミルクとの強固な連携があると推察されます。貸借対照表において、流動資産が5,389百万円(約53.9億円)と総資産の7割以上を占めている点は、卸売事業における在庫商品や売上債権の規模を反映しており、活発な事業活動が行われていることを示しています。

 

三和流通産業が取り組むチルド食品物流は、厳格な鮮度・温度管理が求められる専門性の高い分野であり、日本の食生活を支える上で極めて重要な社会インフラです。特に、大手食品メーカーをバックグラウンドに持つことによる事業の安定性と、長年のノウハウが蓄積されたコールドチェーンのネットワークは、他社にはない大きな競争優位性と言えるでしょう。

 

しかしながら、物流業界全体が直面する燃料費の高騰、ドライバー不足といった課題は、同社にとっても無縁ではありません。また、食品卸業界における競争も激しく、効率化とサービス品質の向上に向けた継続的な努力が求められます。

 

今後のマイルストーンとしては、既存の物流網を活用した新たな荷主の獲得や、IT・デジタル技術を導入した更なる業務効率化(倉庫内作業の自動化、配送ルートの最適化など)が挙げられます。同社が「ビジネスの両輪」をさらに力強く回転させ、食の安全・安心と最高の鮮度を消費者に届け続けることで、持続的な成長を遂げられるか、その取り組みに引き続き注目が集まります。

 

企業情報
企業名: 三和流通産業株式会社
所在地: 埼玉県さいたま市桜区大久保領家700-1
代表者: 代表取締役社長 村上 達也
事業内容: 雪印メグミルクグループの一員として、日配チルド食品の卸売事業と共同配送事業を展開。関東・甲信越に広がる物流網を活かし、コールドチェーン物流を担う。

www.mitsuwa-ryutsu.co.jp

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