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#453 株式会社竹尾 第89期決算 当期純利益 466百万円

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株式会社竹尾の第89期(令和6年11月30日現在)の決算公告が、令和7年2月28日付の官報に掲載されましたので、その概要をピックアップします。

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第89期 決算のポイント(単位:百万円)
資産合計: 28,300百万円 (約283.0億円)
負債合計: 12,689百万円 (約126.9億円)
純資産合計: 15,611百万円 (約156.1億円)
当期純利益: 466百万円 (約4.7億円)


今回の決算では、当期純利益として466百万円(約4.7億円)が計上されました。純資産合計が約156.1億円と総資産の55%以上を占め、利益剰余金も12,610百万円(約126.1億円)と非常に潤沢であり、極めて健全で安定した財務基盤を有していることがうかがえます。

事業内容と今後の展望(考察)


【事業内容の概要】
株式会社竹尾は、1899年創業の紙の専門商社です。単に紙を販売するだけでなく、紙の持つ魅力を伝え、新たな価値を創造する企業として独自の地位を築いています。同社の公式ウェブサイトによると、主な事業として以下の点が挙げられます。

 

ファインペーパーの開発・販売: 色や質感、風合いにこだわった特殊紙「ファインペーパー」を中核とし、国内外の製紙会社と協働でオリジナル製品を開発。クリエイターや企業の多様な表現活動を支えています。


紙の文化創造と情報発信: デザイン業界で名高い「竹尾ペーパーショウ」の開催や、多種多様な紙を実際に見て触れることができる店舗「見本帖本店」の運営を通じ、紙の可能性を社会に発信しています。


ソリューションの提供: 紙の専門知識を活かし、クライアントの用途や目的に合わせた最適な紙を提案するソリューション事業を展開しています。


【財務状況と今後の展望・課題】
第89期決算で466百万円の安定した純利益を確保できた背景には、同社が「ファインペーパー」という高付加価値領域に特化し、価格競争に陥りにくい強固なブランドを確立していることがあると推察されます。貸借対照表の固定資産が17,498百万円(約175.0億円)と大きいのは、ブランドの発信拠点であるショールームや、安定供給を支える物流拠点などへの投資を反映していると考えられます。

 

竹尾が取り組む事業は、デジタル化が進む現代において、紙という物理メディアならではの価値を追求する点で非常にユニークです。特に、長年の歴史で築き上げたクリエイターとのネットワークと、「竹尾」という圧倒的なブランド力は、他社の追随を許さない競争優位性の源泉です。

 

しかしながら、社会全体のペーパーレス化の潮流は、長期的に向き合うべき課題です。この課題に対し、同社は「紙かデジタルか」の二元論ではなく、紙だからこそ可能な表現、伝わる価値を追求することで対応しています。

 

今後のマイルストーンとしては、環境配慮型のサステナブルな製品開発の推進、デジタルメディアとの融合、そして日本の優れた紙文化を海外に発信していくことなどが挙げられます。盤石な財務基盤を活かして、短期的な市場動向に左右されず、文化を育むような長期的視点で事業を展開していけるかが、同社のさらなる成長の鍵となるでしょう。

 

企業情報
企業名: 株式会社竹尾
所在地: 東京都千代田区神田錦町三丁目12番地6
代表者: 代表取締役社長 竹尾 稠
事業内容: ファインペーパー(特殊紙)を中心とした紙の販売、および開発。紙の文化を創造・発信するイベントの企画・運営や、顧客へのソリューション提案も行う紙の専門商社。

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