決算公告データ倉庫

決算公告を自分用に収集し保管している倉庫。あくまで自分用であり、引用する決算公告を除き内容の正確性/真実性を保証できない点はご容赦ください。


#425 株式会社コハタ 第71期決算 当期純利益 323百万円

株式会社コハタの第71期の決算公告が掲載されましたので、その概要をピックアップします。

20241231_71_コハタ決算

第71期 決算のポイント(単位:百万円)

資産合計: 8,478 (約84.8億円)
負債合計: 3,802 (約38.0億円)
純資産合計: 4,676 (約46.8億円)
当期純利益: 323 (約3.2億円)


今回の決算では、当期純利益として323百万円(約3.2億円)が計上されています。資産合計は約84.8億円、負債合計は約38.0億円です。特筆すべきは純資産合計が約46.8億円、中でも利益剰余金が4,601百万円(約46.0億円)と非常に厚く、長年にわたる堅実な経営によって築かれた強固で安定した財務基盤がうかがえます。資本金は75百万円(約0.8億円)、資本剰余金は0百万円です。

事業内容と今後の展望(考察)

 

【事業内容の概要】
株式会社コハタは、北海道旭川市に本社を置き、北海道の農業を多角的に支援する事業を展開しています。「農」の分野における総合的なソリューションプロバイダーとして、生産から基盤整備までを幅広くカバーしています。同社の公式ウェブサイトによると、主な事業として以下の点が挙げられます。

 

農薬部: 殺虫剤、殺菌剤、除草剤、生物農薬などを取り扱い、その適正使用のための普及活動や技術指導を実施。安全で高品質な農作物づくりに貢献しています。


資材部: 農業用ビニール、パイプハウス資材、包装資材、種子、肥料など、農作物の生産から出荷までに必要なあらゆる資材を供給しています。


ドローン・ヘリコプター事業: 産業用無人ヘリコプターやドローンを用いた効率的な農薬散布サービスを提供。オペレーターの教習施設の運営や機体の販売・整備も手掛けています。また、有人ヘリコプターによる山岳部への物資輸送など、特殊なニーズにも対応しています。


建設事業部: 農業の生産性向上に不可欠な基盤整備や構造改善事業、ガラス温室工事といった土木建築工事を担っています。


【財務状況と今後の展望・課題】
第71期決算で3.2億円の当期純利益を確保し、利益剰余金が約46億円という極めて強固な財務基盤を築いている背景には、北海道の基幹産業である農業を、川上から川下まで多角的に支える独自の事業ポートフォリオがあります。農薬や資材の販売といった安定収益基盤に加え、ドローンやヘリコプター、建設工事といった専門性の高いサービスが、同社の収益性と競争力を高めていると推察されます。

 

株式会社コハタの最大の強みは、農業生産者に必要なモノ(農薬、資材、種子)とサービス(技術指導、ドローン・ヘリ散布、土木工事)をワンストップで提供できる総合力にあります。特に、ドローンやヘリコプターといった「空からのアプローチ」ができる点は、省力化や効率化が急務である現代農業において大きな優位性となります。

 

市場環境としては、農業従事者の高齢化や担い手不足を背景に、スマート農業への期待がますます高まっています。ドローンによる精密農業や省力化技術は、まさにこのニーズに応えるものであり、同社にとって大きな成長機会です。一方で、気候変動による天候不順、世界情勢に伴う資材価格の高騰、食の安全や環境配慮への関心の高まりなど、対応すべき課題も少なくありません。

 

今後のマイルストーンとしては、まずスマート農業分野のさらなる深耕が挙げられます。ドローン事業の拡大はもちろん、センシング技術やデータを活用した栽培コンサルティングなど、より付加価値の高いソリューション提供が期待されます。また、生物農薬環境負荷の少ない資材の取り扱いを強化し、サステナブルな農業への貢献度を高めていくことも重要です。豊富な内部留保を活かし、農業分野における新たなテクノロジーへの投資や、事業領域をさらに拡大するM&Aなども、将来的な成長戦略の選択肢として考えられます。株式会社コハタが、北海道の農業の未来をどのように切り拓いていくのか、その総合力と先進的な取り組みに引き続き注目が集まります。

 

企業情報

企業名: 株式会社コハタ
所在地: 北海道旭川市永山2条3丁目2番16号
代表者: 木幡 光範
事業内容 (公式サイト等より): 農薬、農業用資材、種子の販売と技術指導。農薬散布用ドローン・ヘリコプターの運用・販売・整備。農業基盤整備を中心とする建設事業など。

khts.co.jp

©Copyright 2018- Kyosei Kiban Inc. All rights reserved.