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#371 社会医療法人蘭友会 第37期決算 当期純損失 21百万円

社会医療法人蘭友会の第37期の決算公告が掲載されましたので、その概要をピックアップします。

20241231_37_社会医療法人蘭友会決算

第37期 決算のポイント(単位:百万円)

資産合計: 1,467 (約14.7億円)
負債合計: 1,211 (約12.1億円)
純資産合計: 256 (約2.6億円)
当期純損失: ▲21 (約▲0.2億円)


今回の決算では、当期純損失として▲21百万円(約▲0.2億円)が計上されています。 資産合計は約14.7億円、負債合計は約12.1億円で、純資産合計は約2.6億円です。純資産は主に積立金(256百万円、約2.6億円)で構成されており、当期は損失計上となりましたが、純資産全体としてはプラスを維持しています。

事業内容と今後の展望(考察)

 

【事業内容の概要】
社会医療法人蘭友会は、札幌市清田区を拠点として、地域住民の多様な医療・介護ニーズに応えるべく、病院運営ならびに介護関連サービスを提供しています。同法人の公式ウェブサイトなどによると、主な事業として以下の点が挙げられます。

 

札幌里塚病院の運営: 地域の中核病院として、以下の多様な診療科を設けています。
整形外科
内科・消化器内科
循環器内科
老年内科
外科・消化器外科
肛門外科
麻酔科・ペインクリニック外科
リハビリテーション

【財務状況と今後の展望・課題】
第37期決算で当期純損失が▲21百万円(約▲0.2億円)となりました。損益計算書の要旨によれば、事業収益1,746百万円に対し事業費用が1,770百万円と、事業活動において費用が収益を上回ったことが主な要因と考えられます。これは、多様な診療科を維持するための医師・医療スタッフの人件費、医療機器の更新や維持費用、薬剤費などのコスト負担、あるいは将来のサービス拡充に向けた投資などが影響している可能性があります。固定資産が1,068百万円(約10.7億円)と資産の大部分を占めており、病院や介護施設といった基幹インフラへの継続的な投資が行われていることを示唆しています。

 

社会医療法人蘭友会は、札幌里塚病院における幅広い診療科で医療提供し、地域の医療・介護ニーズに包括的に応える体制を築いている点が強みと言えます。

 

しかしながら、今回の損失計上は、今後の持続的な事業運営に向けて収益性の改善が求められることを示しています。地域医療における競争環境、診療報酬改定の影響、そして医療業界の課題である専門人材の確保と育成への対応が引き続き重要となります。

 

今後のマイルストーンとしては、各診療科における専門性の向上と地域連携の強化による利用者満足度の向上、そして経営効率の改善による収益基盤の安定化が挙げられます。同会が、これらの課題を克服し、地域から信頼され、必要とされる医療サービスを提供し続けられるか、その取り組みに引き続き注目が集まります。

 

企業情報

法人名: 社会医療法人蘭友会
所在地: 札幌市清田区美しが丘1条6丁目1番5号
代表者: 理事長 蛹田 文男
事業内容 (公式サイト等より): 札幌市清田区にて札幌里塚病院(整形外科、内科、外科、リハビリテーション科など多様な診療科)を運営。

www.satozuka.or.jp