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#275 株式会社徳力本店 第91期決算 当期純利益1,914百万円

株式会社徳力本店の第91期の決算公告が掲載されましたので、その概要をピックアップします。

20241231_91_徳力本店決算

第91期 決算のポイント(単位:百万円)

資産合計: 35,404 (約354.0億円)
負債合計: 15,757 (約157.6億円)
純資産合計: 19,647 (約196.5億円)
当期純利益: 1,914 (約19.1億円)


今回の決算では、当期純利益として1,914百万円(約19.1億円)という非常に高い収益を計上しています。資産合計は約354.0億円、負債合計は約157.6億円で、純資産合計は約196.5億円です。特筆すべきは利益剰余金で、19,368百万円(約193.7億円)と純資産の大部分を占めており、長年にわたる安定した経営と収益蓄積を物語っています。資本金は100百万円(約1.0億円)、資本剰余金は0百万円です。また、流動資産が資産全体の約95%(約335億円)と非常に高い比率を占めている点も特徴的で、これは主に貴金属事業における棚卸資産(金地金等)や豊富な手元資金を反映しているものと推察されます。

事業内容と今後の展望(考察)


【事業内容の概要】
株式会社徳力本店は、江戸時代・享保12年(1727年)創業という約300年の輝かしい歴史を持つ老舗企業です。「誠実と信用」を第一に、貴金属事業と計器事業を両輪として事業を展開しています。同社の公式ウェブサイトによると、主な事業内容は以下の通りです。

 

貴金属事業: 日本で初めてロンドン貴金属市場協会(LBMA)およびロンドン・プラチナ・パラジウム市場(LPPM)の公認溶解業者(グッド・デリバリー・バーの認定業者)として、国際的に認められた品質の金・プラチナ・銀などの地金(インゴット、コイン)の売買、精製・分析・リサイクルを行っています。また、宝飾品や縁起物などの金工芸品の企画・製造・販売、さらには工業用貴金属製品(ターゲット材、各種加工品、化合物等)や歯科用貴金属材料の供給も手掛けています。


【財務状況と今後の展望・課題】
第91期決算における19億円超の当期純利益と、約194億円に達する利益剰余金は、同社の極めて強固な財務体質と高い収益力を示しています。貴金属事業においては、国際的な公認資格を持つことによる信用力と技術力が、安定した収益基盤を形成していると考えられます。地金価格の変動リスクは存在するものの、資産保全や産業用としての貴金属需要は底堅く、同社の歴史とブランド力は大きな強みです。

 

同社が持つ最大の強みは、約300年にわたり培われてきた「徳力」ブランドへの絶対的な信頼と、貴金属事業におけるLBMA/LPPM公認という世界水準の品質・技術保証です。

 

しかしながら、老舗企業であるがゆえに、伝統を守りつつも時代の変化に即応していくための革新性も求められます。貴金属市場においては、価格変動リスクへの対応、サステナビリティやトレーサビリティへの関心の高まり、デジタル技術を活用した新しい取引形態への適応などが課題となり得ます。

 

今後のマイルストーンとしては、貴金属事業において、富裕層や機関投資家向けの資産形成サポートの強化、工業用貴金属の先端技術分野(半導体、触媒、医療等)への供給拡大、そして循環型社会に対応したリサイクル事業のさらなる推進が期待されます。同社がその輝かしい歴史と伝統を礎に、事業で培った専門性と信頼性を武器として、次の100年に向けてどのような価値を創造していくのか、その歩みに引き続き注目が集まります。

 

企業情報

企業名: 株式会社徳力本店
所在地: 東京都千代田区鍛冶町二丁目9番12号
代表者: 山口 純
事業内容: 約300年の歴史を持つ老舗。国際的公認資格を持つ貴金属事業(地金の売買・精製・リサイクル、宝飾品・工芸品、工業用・歯科用材料

www.tokuriki-kanda.co.jp

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