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#263 ジェフユナイテッド株式会社 第34期決算 当期純利益16百万円


ジェフユナイテッド株式会社の第34期の決算公告が掲載されましたので、その概要をピックアップします。同社はJリーグに所属するプロサッカークラブ「ジェフユナイテッド市原・千葉」の運営会社です。

20250131_34_ジェフユナイテッド決算

第34期 決算のポイント(単位:百万円)

資産合計: 1,894百万円 (約18.9億円)
負債合計: 1,495百万円 (約15.0億円)
純資産合計: 398百万円 (約4.0億円)
当期純利益: 16百万円 (約0.2億円) 


今回の決算では、当期純利益として16百万円(16,018千円、約0.2億円)と、黒字を確保しました。
資産合計は約18.9億円、負債合計は約15.0億円で、純資産合計は約4.0億円です。利益剰余金は▲482百万円(▲481,558千円、約▲4.8億円)とマイナス(欠損)状態が続いていますが、当期の純利益計上により前期より改善しています。資本金490百万円(約4.9億円)および資本剰余金390百万円(約3.9億円)という厚い自己資本により、純資産全体としてはプラスを維持しています。

事業内容と今後の展望(考察)

 

【事業内容の概要】
ジェフユナイテッド株式会社は、日本プロサッカーリーグJリーグ)発足時からの加盟クラブ(オリジナル10)の一つである「ジェフユナイテッド市原・千葉」の運営を主な事業としています。また、女子サッカーチーム「ジェフユナイテッド市原・千葉レディース」(WEリーグ所属)も運営し、男女両面で日本のサッカー界の発展に貢献しています。


同社の公式ウェブサイトなどによると、主な事業として以下の点が挙げられます。

 

プロサッカーチームの運営: 「ジェフユナイテッド市原・千葉」(J2リーグ所属 ※2025年5月現在)および「ジェフユナイテッド市原・千葉レディース」のチーム強化、選手育成、公式戦の主管・運営。


興行収入事業: ホームゲーム(フクダ電子アリーナ等)のチケット販売、関連収入。
マーチャンダイジング事業: クラブ公式グッズの商品開発・販売。


スポンサーシップ事業: JR東日本グループ、古河電気工業グループをはじめとする多数の企業とのパートナーシップ契約を通じた広告料収入等。


アカデミー・スクール事業: 男女の育成組織およびサッカースクールの運営。


地域貢献活動: ホームタウンである千葉市市原市を中心とした地域社会への貢献活動、「WIN BY ALL」の精神に基づく活動。


【財務状況と今後の展望・課題】
第34期決算で16百万円の当期純利益を確保したことは、J2リーグでの厳しい戦いが続く中で、経営努力が実を結んだ結果と言えます。入場料収入の回復、スポンサー収入の維持・拡大、グッズ販売の堅調さ、そしてコスト管理の徹底などが黒字化に貢献したと考えられます。しかし、利益剰余金のマイナス(▲4.8億円)は、過去のJ2降格に伴う収益減やJ1復帰に向けた投資負担が長年にわたり影響していることを示唆しています。

 

ジェフユナイテッド市原・千葉の強みは、Jリーグオリジナル10としての豊かな歴史とブランド力、そしてJR東日本グループおよび古河電気工業グループという強力な株主企業による安定した経営基盤です。また、千葉市市原市を中心とした広域ホームタウンに根差した熱心なサポーターの存在も、クラブを支える大きな力となっています。女子トップリーグチームを保有していることも、クラブの多様性と地域貢献の幅を広げています。

 

最大の経営課題は、長年の目標であるJ1リーグへの昇格と、その先にあるJ1定着、そしてタイトル獲得です。そのためには、チーム戦力の継続的な強化と財政規律のバランスを取ることが不可欠です。利益剰余金のマイナス状態を解消し、財務体質をより強固なものにしていくことも重要なテーマです。また、新たなファン層の開拓、特に若年層へのアプローチや、スタジアムでの観戦体験の向上も求められます。


今回の黒字化は喜ばしいことですが、これを継続し利益を積み上げていく必要があります。


今後の成長戦略としては、まずJ1昇格を果たすことによる放映権料やスポンサー収入の大幅増を見据えたチーム強化。アカデミーからの有望な選手の育成とトップチームへの引き上げ。そして、スポンサーシッププログラムの魅力向上と新規パートナーの開拓。さらに、ホームスタジアムを中心とした地域との連携を深め、スタジアム内外での収益機会を増やすことが考えられます。女子チームの活動との相乗効果も追求していくでしょう。

 

今後のマイルストーンとしては、悲願であるJ1リーグへの復帰と、そこで安定した戦いができる体制の構築。そして、継続的な黒字経営による財務基盤の確立と、利益剰余金のプラス転換が期待されます。


同社がその歴史と伝統、そして株主による強力なバックアップを活かし、再びJ1の舞台で輝きを取り戻し、地域に愛され誇れるクラブとして発展していけるか、多くのファン・サポーターがその動向を見守っています。

 

企業情報

企業名: ジェフユナイテッド株式会社
所在地: 千葉県千葉市中央区川崎町1-38
代表者: 島田 亮
事業内容: Jリーグ所属のプロサッカークラブ「ジェフユナイテッド市原・千葉」及びWEリーグ所属の「ジェフユナイテッド市原・千葉レディース」の運営会社。JR東日本グループ、古河電気工業グループを主要株主とし、試合興行、スポンサーシップ、グッズ販売、選手育成、地域貢献活動などを行う。

jefunited.co.jp

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